絶交ゲーム
浩二の体は一旦空中へ跳ね上げられて、そして車のボンネットに叩きつけられた。
バウンドした体はゴロゴロと転がってアスファルトに落下し、ようやく止まりかけていた車の下敷きになった。

その時私は浩二の足がタイヤに踏み潰されるのを見た。


「行こう」


それらを見守った後で、私は詩子を連れてその場を離れたのだった。
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