絶交ゲーム
☆☆☆

その日のホームルームが始まったときから担任の表情は硬かった。
今日の学校日程を説明している間にも時折言葉をつまらせて咳払いをする。


「実は今日、難波くんのご両親から連絡がありました」


最後のお知らせとなったときに浩二の名前が出てきたので私はようやく先生の話を聞く体制に入った。


「難波くんはこの前の交通事故によって……足を切断することになりました」


教室内に大きなざわめきが湧き上がる。
浩二がサッカー部に所属していたことは周知の事実なので、動揺は計り知れなかった。


「とても残念ですが、難波くんは病院で頑張っているので、みなさんもお見舞いとか行く時には先生に一言声をかけてください」


私はチラリと豊へ視線を向けた。
豊は口を一文字に引き結び、ジッと黒板を見つめていたのだった。
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