絶交ゲーム
☆☆☆

これで浩二のサッカー人生は幕を閉じることになる。
プロになる可能性があったのに、その心情はどれだけ辛いものか想像もつかない。


「ねぇ、もう絶交ゲームなんてやめようよ」


1人でスマホをいじっていたときに詩子がそう声をかけてきた。
顔を上げると、目元が赤くなった詩子と自然がぶつかり、驚いた。


「どうしたの? 泣いたの?」


聞くと詩子は無言で目元を隠した。


「なにがあったの?


身を乗り出して聞くと詩子は目を見開いて「信じられない。わからないの?」と、少し声を荒げてきた。


「わからないって、なにが? ねぇ、どうしたの?」

「浩二は両足を……サッカーの夢を諦めることになったんだよ?」


詩子の言葉に私の気持ちがすっと冷めていく。
なんだ、浩二のことで泣いてたんだ。


「おかしいよね? まだゲームから連絡が来ないの」


私はスマホ画面を詩子へ見せて言う。
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