絶交ゲーム
「本当に?」
「他の子みたいに堂々と応援はしてなかったけどね。だから、今回の事故には驚いた」
最後の方には声を小さくして、泣きそうなふりをして目を伏せる。
ここで涙を流すことができれば完璧なんだけれど、そこまでうまくいかない。
「驚かせちゃったよな。ごめん」
「そんな、浩二くんがわるいわけじゃないでしょ。悪いのは……」
私なんだから。
最後までは言わずにまたうつむいた。
「足がなくなっても車椅子がある。今は車椅子サッカーについて調べてるところなんだ。豊もこうして雑誌を持ってきたりしてくれて、協力してくれている」
そんなに先のことまで考えているなんて、予想もしていなかった。
浩二は目の前に迫っている両足切断という絶望に打ちひしが荒れている予定だったのに。
私が思っていた何倍も浩二の心は強かったわけだ。
「このプリン、冷蔵庫に入れてくる」
豊が私が持ってきたプリンを持って病室を出ていく。
ここは個室だけれど備え付けの冷蔵庫はないみたいだ。
「他の子みたいに堂々と応援はしてなかったけどね。だから、今回の事故には驚いた」
最後の方には声を小さくして、泣きそうなふりをして目を伏せる。
ここで涙を流すことができれば完璧なんだけれど、そこまでうまくいかない。
「驚かせちゃったよな。ごめん」
「そんな、浩二くんがわるいわけじゃないでしょ。悪いのは……」
私なんだから。
最後までは言わずにまたうつむいた。
「足がなくなっても車椅子がある。今は車椅子サッカーについて調べてるところなんだ。豊もこうして雑誌を持ってきたりしてくれて、協力してくれている」
そんなに先のことまで考えているなんて、予想もしていなかった。
浩二は目の前に迫っている両足切断という絶望に打ちひしが荒れている予定だったのに。
私が思っていた何倍も浩二の心は強かったわけだ。
「このプリン、冷蔵庫に入れてくる」
豊が私が持ってきたプリンを持って病室を出ていく。
ここは個室だけれど備え付けの冷蔵庫はないみたいだ。