絶交ゲーム
☆☆☆

翌日目を覚ました私はすぐにスマホに飛びついた。
時刻は朝の7時になったところだ。

さすがにこんなに早い時間にポイントが入ることはないかもしれない。
2年制の頃まで続いていたコンビニのアルバイトでは給料日の早朝に入金されていたけれど、これはゲームのポイントなのだから。

できるだけ期待せずにアプリを起動するのだけれど、どうしても心臓はドキドキしてきてしまう。
もし本当にちゃんとポイントが入っていたら?

それが10万円分の電子マネーにできたとしたら?
そう、考えずには居られない。

逸る気持ちを抑えながらゲームを確認してみると『10万ポイント付与』という文字が表示されていた。
私はハッと息を飲んでポイント残高を確認する。

そこには確かに10万ポイントが入っていた。
更に商品ページへ飛んで見ると、交換できる商品の外枠が赤く変化しているのだ。


「これ、本当に交換できるってことだよね……?」


ひとりで呟き、画面を食い入るように見つめる。
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