絶交ゲーム
☆☆☆
この日1日玲香と洋子がまともに会話することはなかった。
視線があえば睨み合い、互いの友人や取り巻きが互いの悪口を聞こえるようにささやきあう。
玲香と洋子はそれを聞いてクスクスと笑っていた。
「あんなに簡単に関係って終わっちゃうんだね」
放課後、フルーツパーラーでケーキを食べていたときに詩子がしみじみした様子で呟いた。
「洋子と少し話してみたんだけど、絶交で来てよかったって言ってたよ。だからやっぱり、元々あのふたりはよくない関係だったんだと思う」
「そうだったんだ?」
詩子は納得したように何度も頷く。
その口元には生クリームがついていた。
「玲香と洋子なんて明らかに違う世界の人じゃん? それが偶然仲良くなっただけだから、離れるのもあっという間だよね」
「そういうもんなんだねぇ? 1年生の頃に席替えで偶然隣になったことがきっかけだったって、玲香は言ってたよ」
昨日玲香に噂を吹き込んだときに少しふたりの関係についても聞いていたみたいだ。
「それで、趣味のマンガが同じだったんだって。マンガの貸し借りをしている間に仲良くなったけど、話しが合わない方が多いって言ってた」
この日1日玲香と洋子がまともに会話することはなかった。
視線があえば睨み合い、互いの友人や取り巻きが互いの悪口を聞こえるようにささやきあう。
玲香と洋子はそれを聞いてクスクスと笑っていた。
「あんなに簡単に関係って終わっちゃうんだね」
放課後、フルーツパーラーでケーキを食べていたときに詩子がしみじみした様子で呟いた。
「洋子と少し話してみたんだけど、絶交で来てよかったって言ってたよ。だからやっぱり、元々あのふたりはよくない関係だったんだと思う」
「そうだったんだ?」
詩子は納得したように何度も頷く。
その口元には生クリームがついていた。
「玲香と洋子なんて明らかに違う世界の人じゃん? それが偶然仲良くなっただけだから、離れるのもあっという間だよね」
「そういうもんなんだねぇ? 1年生の頃に席替えで偶然隣になったことがきっかけだったって、玲香は言ってたよ」
昨日玲香に噂を吹き込んだときに少しふたりの関係についても聞いていたみたいだ。
「それで、趣味のマンガが同じだったんだって。マンガの貸し借りをしている間に仲良くなったけど、話しが合わない方が多いって言ってた」