絶交ゲーム
なるほど、そういう関係だったのか。
思えば私は玲香のことも洋子もこともほとんど知らない。

3年生に上がってから同じクラスになったばかりだから、なにも知らなくても当然だった。


「もしかしたら、玲香と洋子みたいに絶交したがってる子って他にもいるのかもね」


ふと考えたことをそのまま口に出して見た。
目の前に置かれたケーキはほとんど空になっているけれど、まだ食べたりない気分だ。


「無理やり一緒にいるってこと?」

「うん。そうじゃないとしても、どっか相手に合わせたりするじゃん? そういうのに疲れてる子はいると思う」
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