推しへの恋愛禁止令を出したのは推しの相方でした
人もまばらな高台。
僕は深呼吸をする。
肺に入り込んだ冷えた空気をゆっくりと吐き出す。
緊張しながら、僕はギターに触れる。
そしてギターを鳴らし、歌い出す。
僕の歌声を気にせず通り過ぎていく人もいた。
そうだよなと思いながら、僕は歌い続ける。
すると僕の方をチラリと見て、少し立ち止まってくれた人が居た。
そして少ししたらまた歩き出し、何処かへ行ってしまった。
もうその人の姿はない。
それでも少しの時間でも僕の歌声を聴いてくれたコトが嬉しかった。
僕は高台から街を見下ろす。
今まで何度も見てきた変わらない街のはずだった。
それなのに今日見た街は今までで一番綺麗に輝いていると感じた。
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