青春の坂道で
第2章 夢に誘われて
床に寝転がって天井を見上げてみる。 (俺って何で大学に入ったんだろう?)
ふとそんな疑問が頭を掠めていった。 高校を出たら次は大学だ。
いつの頃からか、そう思い込んでその思い込み通りにここまでは知ってきた。 それで良かったんだろうか?
そして今では綾子と一緒に居る時間も出来て(これが大学生だ。)みたいな顔をしている。 それでいいのか?
ぼんやりと考え込んでいると忘れ去ったはずのことまで思い出してしまう。 いつだったか沼田が言っていた。
「人間ってさあ、何をしに生まれてくるんだろうなあ?」 「そんなの神様じゃなきゃ分かんねえだろう?」
「でもたぶん神様でも分からないと思うよ。 いくら人間を作ったからって、、、。」 「そりゃそうかもしれねえけど何かやりたいことが有ったから造ったんだろう?」
「そうとも思えないんだよなあ。 今の人間を見てみな。 何のために生きてるか分かってないやつばかりだろう。」 「俺もか?」
「そうだよ。 俺だって何のために生まれて何のために生きてるのか分からない。」 「だから人間じゃないのか?」
「そうとも言えるかなあ?」 「だいたいなあ、何で急にそんなことを考え出したんだよ?」
「虫を見てたらそう思ったんだよ。」 「虫ねえ。」
確かに虫の類は春に生まれて秋には死んでしまう。 冬を越す虫なんてそう多くはない。
秋の冷たい風の中でペア探しをして卵を産み付け死んでしまうんだ。 子供たちがどういう生き方をするのか見届けることも無くね。
コオロギが、マツムシが、鈴虫がチンチロリンって鳴いてる頃の空気は嫌というほど寂しいじゃないか。
まるで虫たちの葬送行列を見送ってるみたいだよな。 それに比べて人間様は、、、。
古くても一応は形の整った家に住んで二人の親が居て子供時代はいろいろと世話してもくれる。
でも何処から子供と大人の区分けをするんだろう? 高校を卒業した頃かな?
大学生になると半分子供半分大人って雰囲気になるよねえ。 家に居てもどっか雰囲気が違うんだ。
それは何でなんだろう? 二十歳になるからか?
なんか今日は哲学的なことばかり考えている。 ソクラテスにでも弟子入りしようかな。
ゴン! 押し入れのほうから大きな音がした。
(何だ?) そう思って押し入れを開けてみると、、、。
綾子はあっちへコロコロ、こっちへコロコロしながら寝ている最中だ。 (たぶん壁に突っ込んだんだな。)
俺はまたまた床に寝転がってあれやこれやと思案を巡らせている。 何で男と女が居るんだろう?
そして今では男ではない男、女ではない女、男でも女でもない人間が居る。
さらには女同士 男同士のペアが居たってそれはそれで不思議ではない。
それはどういうことなんだろう? 人間以外の世界では男と女しか居ないのに。
不思議なことばかりだよなあ。 そして不思議であればあるほど騒ぎたい連中がふっ付いてきて騒ぎまくる。
lgbtqの問題だって騒がなくてもよかったはず。 変に騒ぐから変な問題になっちまった。
そりゃね、珍しいやつが居れば最初は好奇心とか警戒心が先に立つだろうけど、いつの間にか消え失せて社会に馴染んでいるものだ。
それがさあ変な形で騒いだもんだから今だってlgbtqの人たちはすごく変な目で見られている。 それを差別だとか虐めだとか言ってまたまた叩くだろう。
だからダメなんだ。 lgbtなんて昔から有ったんじゃないのか?
当たらず障らずってのは言い過ぎかもしれないけどそうやって人たちは受け入れてきてたんだよ。 だから目立った騒ぎにもならなかった。
今はどうだ? 気に入らないとすぐに裁判を起こしたがる。
そしてやたらと賠償だ慰謝料だ何だって騒ぎ立てる。 だから国がおかしくなるんだ。
それが行き着くところは何か? カナダにまで行って「日本で差別されてます。」って難民申請をしたやつが居るよね?
ふつうに生活していれば自然と受け入れられたものを騒ぐから浮いてしまって日本に住めなくなったんだろう? 憐れというか愚かというか、、、。
だからさあ何でもかんでも騒げばいいってことにはならないんだよ。 今の人間にはそれが分からない。
だから大人になっても小学生並みの考え方しか出来ないやつが増えるんだ。 20年後の日本が恐ろしいね。
6時を過ぎた頃、綾子もやっと目を覚ましたらしい。 「おはようございます。」
「おいおい、夜だぜよ。」 「それでもやっぱりおはようございますです。」
「あっそう。」 「一郎さんはどうしてたんですか?」
「綾子ちゃんがコロコロ転がってるのを見ながら寝てたよ。」 「えーーー? 私ってそんなに転がってました?」
「ああ。 襖を殴ったり壁に突っ込んだりしてたよ。」 「それでか、、、何か痛いなって思ったんですよ。」
「夜飯はどうする?」 「どっかで食べたいな。」
「よし。 じゃあ食べに行こう。」 そこで俺は綾子を連れて外へ出た。
ふとそんな疑問が頭を掠めていった。 高校を出たら次は大学だ。
いつの頃からか、そう思い込んでその思い込み通りにここまでは知ってきた。 それで良かったんだろうか?
そして今では綾子と一緒に居る時間も出来て(これが大学生だ。)みたいな顔をしている。 それでいいのか?
ぼんやりと考え込んでいると忘れ去ったはずのことまで思い出してしまう。 いつだったか沼田が言っていた。
「人間ってさあ、何をしに生まれてくるんだろうなあ?」 「そんなの神様じゃなきゃ分かんねえだろう?」
「でもたぶん神様でも分からないと思うよ。 いくら人間を作ったからって、、、。」 「そりゃそうかもしれねえけど何かやりたいことが有ったから造ったんだろう?」
「そうとも思えないんだよなあ。 今の人間を見てみな。 何のために生きてるか分かってないやつばかりだろう。」 「俺もか?」
「そうだよ。 俺だって何のために生まれて何のために生きてるのか分からない。」 「だから人間じゃないのか?」
「そうとも言えるかなあ?」 「だいたいなあ、何で急にそんなことを考え出したんだよ?」
「虫を見てたらそう思ったんだよ。」 「虫ねえ。」
確かに虫の類は春に生まれて秋には死んでしまう。 冬を越す虫なんてそう多くはない。
秋の冷たい風の中でペア探しをして卵を産み付け死んでしまうんだ。 子供たちがどういう生き方をするのか見届けることも無くね。
コオロギが、マツムシが、鈴虫がチンチロリンって鳴いてる頃の空気は嫌というほど寂しいじゃないか。
まるで虫たちの葬送行列を見送ってるみたいだよな。 それに比べて人間様は、、、。
古くても一応は形の整った家に住んで二人の親が居て子供時代はいろいろと世話してもくれる。
でも何処から子供と大人の区分けをするんだろう? 高校を卒業した頃かな?
大学生になると半分子供半分大人って雰囲気になるよねえ。 家に居てもどっか雰囲気が違うんだ。
それは何でなんだろう? 二十歳になるからか?
なんか今日は哲学的なことばかり考えている。 ソクラテスにでも弟子入りしようかな。
ゴン! 押し入れのほうから大きな音がした。
(何だ?) そう思って押し入れを開けてみると、、、。
綾子はあっちへコロコロ、こっちへコロコロしながら寝ている最中だ。 (たぶん壁に突っ込んだんだな。)
俺はまたまた床に寝転がってあれやこれやと思案を巡らせている。 何で男と女が居るんだろう?
そして今では男ではない男、女ではない女、男でも女でもない人間が居る。
さらには女同士 男同士のペアが居たってそれはそれで不思議ではない。
それはどういうことなんだろう? 人間以外の世界では男と女しか居ないのに。
不思議なことばかりだよなあ。 そして不思議であればあるほど騒ぎたい連中がふっ付いてきて騒ぎまくる。
lgbtqの問題だって騒がなくてもよかったはず。 変に騒ぐから変な問題になっちまった。
そりゃね、珍しいやつが居れば最初は好奇心とか警戒心が先に立つだろうけど、いつの間にか消え失せて社会に馴染んでいるものだ。
それがさあ変な形で騒いだもんだから今だってlgbtqの人たちはすごく変な目で見られている。 それを差別だとか虐めだとか言ってまたまた叩くだろう。
だからダメなんだ。 lgbtなんて昔から有ったんじゃないのか?
当たらず障らずってのは言い過ぎかもしれないけどそうやって人たちは受け入れてきてたんだよ。 だから目立った騒ぎにもならなかった。
今はどうだ? 気に入らないとすぐに裁判を起こしたがる。
そしてやたらと賠償だ慰謝料だ何だって騒ぎ立てる。 だから国がおかしくなるんだ。
それが行き着くところは何か? カナダにまで行って「日本で差別されてます。」って難民申請をしたやつが居るよね?
ふつうに生活していれば自然と受け入れられたものを騒ぐから浮いてしまって日本に住めなくなったんだろう? 憐れというか愚かというか、、、。
だからさあ何でもかんでも騒げばいいってことにはならないんだよ。 今の人間にはそれが分からない。
だから大人になっても小学生並みの考え方しか出来ないやつが増えるんだ。 20年後の日本が恐ろしいね。
6時を過ぎた頃、綾子もやっと目を覚ましたらしい。 「おはようございます。」
「おいおい、夜だぜよ。」 「それでもやっぱりおはようございますです。」
「あっそう。」 「一郎さんはどうしてたんですか?」
「綾子ちゃんがコロコロ転がってるのを見ながら寝てたよ。」 「えーーー? 私ってそんなに転がってました?」
「ああ。 襖を殴ったり壁に突っ込んだりしてたよ。」 「それでか、、、何か痛いなって思ったんですよ。」
「夜飯はどうする?」 「どっかで食べたいな。」
「よし。 じゃあ食べに行こう。」 そこで俺は綾子を連れて外へ出た。

