環くんは、フォーク化現象に悩まされている
『フォークとケーキって、この世にほとんどいないじゃん? 他の生徒には、今のところ俺たちの秘密はバレてないみたいだし。協力し合おう。卒業まで隠し通せるように』
『学園内で私を守ってくれるって言ってたけど』
『アハハ~ スーパーヒーロー並みの期待はしないでよ。俺の見た目でわかると思うけど。喧嘩が強いかって言われたら、うーんだし』
そっ……そうですよね。
中性的な顔をした環くんが、蹴りやパンチをくりだす姿なんて想像ができない。
『チョコちゃん、不安そうな顔しないの』
心読まれてる!
『俺だって暴徒フォークハンターが助けに来るまでの、時間稼ぎぐらいはできるんだからね』
守ろうとしてくれるのは、ありがたいけど……
『私を守るために、環くんが痛い思いするのは……ちょっと……』
嫌だなぁ……
『俺の心配をしてくれるんだ。嬉しい~ チョコちゃんは、めっちゃ優しいね~』
ひゃぁぁぁぁ……
ユルっと微笑みながら、私の頭をナデナデしないで。
二本の三つ編みがオーバーに揺れちゃう。
ドキドキと連動するようにフルフルって。