環くんは、フォーク化現象に悩まされている
「ノーマルで良かったな、冴」
「環もでしょ」
「だな」
「ケーキちゃんの前で環がフォークを演じてたのは、全部このためだったんだから。ボスをがっかりさせないためにも、気張りなさいよ!」
「言われなくても、完璧に任務を遂行してみせる」
何……それ……
騙されていたんだ……
私は……環くんに……
ケーキが売られるって何?
環くんは私を闇オークションに出して、海外に売り飛ばそうとしているってこと?
おかしいと思っていた。
私なんかが、無気力王子様に笑顔を向けられるわけないって。
幸せ過ぎて、夢じゃないかって何度も思った。
でも、本当に夢だったんだ。
しかも地獄にひきづりこまれるほどの悪夢。
写真部に人が入ってこなかったのも、人払いをしていたんだ。
任務のために。
私を誘拐するために。
環くんが……