つぼみの初恋。
屋上から出ていこうとする宏光の背中を見つめる。もう私を振り返らない。

バタンと扉が閉まる音がした。

私の長年の片思いに終わりを告げた。

涙腺が決壊した。

私は最初から花梨に劣っていた。
だって私は宏光が花梨のことを好きかもって思ってから宏光より花梨を意識していた。
その時点で私と花梨の差は明確だった。

今までずっと想ってたって意味なんてなかった。

私は宏光を想い行動しなければならなかった。
そんな勇気がなくって今になって焦って行動して失敗して、私は何がしたかったんだろうか。

花梨がどうとか関係なかった。

私が今までの時間を無駄に消費してきたから今日振られたんだ。終わったんだ。

完全な自業自得。

振られればスッキリするんじゃないかと思った。
なのに簡単に消えてくれない。

だってずっと好きだったから。

それぐらい本気で恋していた。

何も成せなかったけれど、想いだけは育て上げてきた。

それでも蕾はまだ開かなかった。

開かずに成長を止めてしまった。

後はこのままゆっくりと枯れていくだけだ。

でもこの涙が栄養になって、いつか綺麗な新しい花を咲かせてくれるはずだから。


またいつか、新しい恋が始まるはずだから。

< 11 / 11 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:5

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

【シナリオ版】恋した先輩には病みがある!?

総文字数/43,778

恋愛(学園)10ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
⚠︎︎ 本作は『恋した先輩には病みがある!?』のマンガシナリオ版です。 「第9回noicomiマンガシナリオ大賞」にエントリーしています。 ⚠︎︎ 「斗愛先輩好きです!恋桃と付き合ってください!」 「ありがとう。でもごめんね」 たとえ人生初の告白が玉砕しようとも、 「絶対に好きにさせてみせるので覚悟しておいてくださいね、筒井斗愛先輩♡」 絶対絶対ぜーったい諦めませんからね!! ♡♥♡ 自己肯定感高めのポジティブガール 佐々木恋桃 (ささきこもも) × 正統派の皮を被った病み深め王子 筒井斗愛 (つついとうあ) ♥♡♥ 「おはようございます斗愛先輩!大好きです!」 「先輩次の授業なんですか?あと今日も好きです」 「なんか、先輩に撮られると思うと、照れますね」 ひたむきに気持ちを伝えているうちに 「・・・それは俺限定?」 斗愛先輩の気持ちにも変化が!?!?
恋した先輩には病みがある!?

総文字数/50,665

恋愛(学園)120ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「斗愛先輩好きです!恋桃と付き合ってください!」 「ありがとう。でもごめんね」 たとえ人生初の告白が玉砕しようとも、 「絶対に好きにさせてみせるので覚悟しておいてくださいね、筒井斗愛先輩♡」 絶対絶対ぜーったい諦めませんからね!! ♡♥♡ 自己肯定感高めのポジティブガール 佐々木恋桃 (ささきこもも) × 正統派の皮を被った病み深め王子 筒井斗愛 (つついとうあ) ♥♡♥ 「おはようございます斗愛先輩!大好きです!」 「先輩次の授業なんですか?あと今日も好きです」 「なんか、先輩に撮られると思うと、照れますね」 ひたむきに気持ちを伝えているうちに 「・・・それは俺限定?」 斗愛先輩の気持ちにも変化が!?!?
逃亡中の王女が敵国の皇太子に娶られた件

総文字数/3,987

ファンタジー6ページ

第6回ベリーズカフェファンタジー小説大賞エントリー中
表紙を見る 表紙を閉じる
 科学大国であるサーティス王国で不幸にも魔法の才能を持ってしまった王女。  その存在を隠蔽するために療養と称して城に監禁されてしまう。  人との関わりは八つ当たりをしに来る異母兄弟や義母のみだった。  18歳で成人したことをきっかけに城からの逃亡を決行した。無事成功するが、途中でセキュリティに引っかかってしまい追われる身に。  持ち前の魔力で追っ手を撃退するも、右も左も分からないまま逃げ続けているうちに敵国である魔法大国のグレイ帝国に紛れ込んでしまったらしく、偶然皇太子と遭遇してしまい……? 「お前を気に入った。私の妻になれ」 衝撃発言の後、気が付いた時にはお城に連れ込まれて……? 「名は?」 「ないわ。捨ててきたの」 「ならばお前の名はダイアナとしよう。今日からそう名乗るといい」 「はぁっ!?」 ────果たしてダイアナは無事に幸せを掴み取れるのか!? ※本作は第6回ベリーズカフェファンタジー小説大賞1話だけ部門応募作につき1話だけの公開となります。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop