お飾り王妃は華麗に退場いたします~クズな夫は捨てて自由になっても構いませんよね?~【極上の大逆転シリーズ】
傭兵のヴィーが、王妃であるということに気づいている者は今のところいないけれど、貴族令嬢であることは間違いない、ということになっている。
それに引き換え、ルークは完璧に馴染んでいる。彼の長身は、傭兵達の間にあっても引けは取らなかった。
「……声はかけないようにってお願いしていたはずなのに」
小声でオリヴィアは、ルークに文句を言った。互いの素性がバレない様に行動するという約束だったはずなのに、こうしてルークは気楽に声をかけてくる。
(声をかけられたら嬉しいって思ってしまうから……だから困るのよ)
ふたりきりで会うことはしていない。
ダンメルス侯爵だったり、侍女達だったり。いつも、誰か他の人の目がある場所で顔を合わせるように心がけている。
だから、交わせる会話なんて当たり障りのないものでしかないはずなのに、嬉しいと思ってしまうから困る。
「何度も顔を合わせているんだ。まったく会話がない方がおかしいだろう?」
「知りません」
それに引き換え、ルークは完璧に馴染んでいる。彼の長身は、傭兵達の間にあっても引けは取らなかった。
「……声はかけないようにってお願いしていたはずなのに」
小声でオリヴィアは、ルークに文句を言った。互いの素性がバレない様に行動するという約束だったはずなのに、こうしてルークは気楽に声をかけてくる。
(声をかけられたら嬉しいって思ってしまうから……だから困るのよ)
ふたりきりで会うことはしていない。
ダンメルス侯爵だったり、侍女達だったり。いつも、誰か他の人の目がある場所で顔を合わせるように心がけている。
だから、交わせる会話なんて当たり障りのないものでしかないはずなのに、嬉しいと思ってしまうから困る。
「何度も顔を合わせているんだ。まったく会話がない方がおかしいだろう?」
「知りません」