お飾り王妃は華麗に退場いたします~クズな夫は捨てて自由になっても構いませんよね?~【極上の大逆転シリーズ】
その間に割り込んできたグレゴールの異母弟は、ふたりの仲を心から祝福しているらしい。
「ほら、見てよ。こんなにもたくさんの魔獣が――回復魔術師はそんなに多くないし、大丈夫かな……僕も治療部隊に移った方がいい?」
シェルトの持つ水の魔術の中にも怪我の治療に使えるものはある。だが、兵の数と比べると、回復魔術の使える魔術師の数はあまりにも少ない。
「いえ、殿下はこちらで大丈夫ですよ。もし、手が足りなくなれば、治療部隊に行くことを考慮いたしましょう」
マリカは、そう勇気づけることしかできなかった。
ここが、ウェーゼルク辺境伯家なら。回復魔術師は十分な数が用意されているし、回復薬も余るほど準備されている。
だが、それは国境の向こう側の話であって、ここでは通じない。
「オリヴィア様が手を打っておられます。シェルト殿下は、どんとかまえて、目の前の魔獣を討伐することだけを考えていればよろしいのですよ」
なんて、つい余計な口をきいてしまった。でも、それもしかたないではないか。こんなにも素直な少年を、応援しないでいられるほうがどうかしている。
「ほら、見てよ。こんなにもたくさんの魔獣が――回復魔術師はそんなに多くないし、大丈夫かな……僕も治療部隊に移った方がいい?」
シェルトの持つ水の魔術の中にも怪我の治療に使えるものはある。だが、兵の数と比べると、回復魔術の使える魔術師の数はあまりにも少ない。
「いえ、殿下はこちらで大丈夫ですよ。もし、手が足りなくなれば、治療部隊に行くことを考慮いたしましょう」
マリカは、そう勇気づけることしかできなかった。
ここが、ウェーゼルク辺境伯家なら。回復魔術師は十分な数が用意されているし、回復薬も余るほど準備されている。
だが、それは国境の向こう側の話であって、ここでは通じない。
「オリヴィア様が手を打っておられます。シェルト殿下は、どんとかまえて、目の前の魔獣を討伐することだけを考えていればよろしいのですよ」
なんて、つい余計な口をきいてしまった。でも、それもしかたないではないか。こんなにも素直な少年を、応援しないでいられるほうがどうかしている。