お飾り王妃は華麗に退場いたします~クズな夫は捨てて自由になっても構いませんよね?~【極上の大逆転シリーズ】
ルークと顔を合わせることはあったが、会話を交わす以上のことはなかった。どれだけ気持ちが溢れそうになろうとも。愛人とよろしくやっていたグレゴールに責められなければならないようなことはしていない。
「私は、陛下と信頼を築くつもりではありましたのよ。嫁いできた当初は――でも、陛下は私より愛人を大切になさっていた」
不本意ながらも、懸命に整えた嫁入り支度。家族に二度と会えないと心に誓って、ここまで来た。
結婚したその夜に、オリヴィアの信頼を拒んだのは、グレゴール本人である。
「陛下と向き合おうと努力しました。二年の間――それでも報われなくて、もう一年頑張ろうと思いました」
それでも、グレゴールとの溝は埋まらなかった。いや、グレゴールの方が、オリヴィアが埋めた分をせっせと掘り返していたのだ。ふたりの距離が縮まらなかったのも当然だ。
「それでも、嫁いだ以上、陛下に従うべきだと思っていました。ですから、静かに離宮に引きこもっていたのです。でも、わたくしは知ってしまいました。陛下が民には目もくれていないということを。この国が滅びへの道を歩んでいるということを」
「私は、陛下と信頼を築くつもりではありましたのよ。嫁いできた当初は――でも、陛下は私より愛人を大切になさっていた」
不本意ながらも、懸命に整えた嫁入り支度。家族に二度と会えないと心に誓って、ここまで来た。
結婚したその夜に、オリヴィアの信頼を拒んだのは、グレゴール本人である。
「陛下と向き合おうと努力しました。二年の間――それでも報われなくて、もう一年頑張ろうと思いました」
それでも、グレゴールとの溝は埋まらなかった。いや、グレゴールの方が、オリヴィアが埋めた分をせっせと掘り返していたのだ。ふたりの距離が縮まらなかったのも当然だ。
「それでも、嫁いだ以上、陛下に従うべきだと思っていました。ですから、静かに離宮に引きこもっていたのです。でも、わたくしは知ってしまいました。陛下が民には目もくれていないということを。この国が滅びへの道を歩んでいるということを」