お飾り王妃は華麗に退場いたします~クズな夫は捨てて自由になっても構いませんよね?~【極上の大逆転シリーズ】
 これは、マリカとエリサの調べである。特にエリサは、役人達の間に潜り込み、上手に情報を集めてくれた。きっちり証拠は固めてある。言い訳なんてさせない。

「こ、これはいただきもので……」

 自分の胸に手を当て、自分は無実なのだと主張してくる。それもまた、無駄なことではあった。
「そうですか。ですが、それについても、返還を求めますね」

 そうオリヴィアが口にした時、ケイトははっと気が付いたように口にした。

「あ、あなたに返還を求められる理由はないわ! だって、結婚していないのでしょう? 私は聖女よ! 私のために寄進されたものを使って何が悪いというの!」

 オリヴィアの頬を叩こうとしたのか、ケイトは右手を振り上げた。オリヴィアはひるむことなく、ケイトを見据える。

「たしかにオリヴィアはこの国の王妃ではないが、この国の王族に依頼をされて動いていただけだ。求めているのはオリヴィアではなく、この国の王族だ」

 素早くオリヴィアとケイトの間に、ルークは身体を割り込ませてくる。ケイトが手を挙げたところで、オリヴィアにかなうはずもないのだけれど。

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