お飾り王妃は華麗に退場いたします~クズな夫は捨てて自由になっても構いませんよね?~【極上の大逆転シリーズ】
 すぐにオリヴィアもグレゴールに頭を下げることになる。だから、それまでは彼女と寝室を共にすることはない。

「……陛下」

「オリヴィアもそれでいいそうだ。わかったな」

「ですが、陛下!」

 ダンメルス侯爵は頼りになるが、必要以上にこちらを制御しようとするのが困る。グレゴールは意地の悪い笑みを作った。

「俺は、お前の首を斬ることができるのを忘れていないだろうな? お前の首を斬ったら、次はオリヴィアだ」

 ダンメルス侯爵が決めた縁談だ。彼がいなくなったのち、オリヴィアがどんな扱いをされたとしても、ダンメルス侯爵にはどうにもできない。

「……承知いたしました」

 やはり、侯爵も自分の命は惜しいらしい。

 オリヴィアを娶った以上、妃を迎えろとうるさく言われることはなくなるだろう。それだけはよかったと、グレゴールは思ったのだった。

 

 * * *

 

 翌朝、オリヴィアが起床してすぐのこと。

 簡単に朝食をすませ、身支度を終えようとしているところに、どやどやとたくさんの人が入ってきた。

 皆、揃いの衣服に身を包んでいる。この王宮に仕える侍女というところか。

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