くちづけ 〜You look good wearing my future〜
踊りなど知らない人々が、テキトーに踊っていたので、そこに紛れてテキトーに踊る。

しばらくすると、チークタイムになり、気恥ずかしくて出て行こうとしたが、またしても倫也に引き止められた。

「他の人たち、どうせ周りなんて見てないから」

そう言われ、私だって踊りなど全くわからないのに、何となくチークっぽく踊ってみる。

もうそろそろ、この一大イベントも終わりかと思った時、花火が打ち上げられた。

「文化祭って、こんなに本格的だっけ…?」

妙に感心しながら、さりげなく手は倫也と繋いだまま過ごしていた。
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