くちづけ 〜You look good wearing my future〜
衝突
自宅に戻ると、
「あら、唯。最近遅いわね。帰宅部なのに」
母に突っ込まれ、内心かなり焦る。
それに、やはり両親の顔を見ることができない。
まさか、両親もよく知っている“お隣の倫也くん”と、公園で延々とキスの練習をしてました、なんて言えるわけもないだろう。
「あぁ…最近また軽音楽部のサポメンやってるんだ」
そんな嘘をつくしかなかった。
「あんたにドラムなんて与えるべきじゃなかったわね。部活で必要って言うから、仕方なく買ってあげたけど」
唐突に母が言う。
「何で?」
「ずっとピアノを習わせてあげてきたのに、ドラムを始めてからはやめるし、そんなに髪を短くしたり、言動もどんどんガサツになっていく一方じゃない。それに、日本人に金髪は似合わないって何度言ったら判るの?不良みたいで恥ずかしいわ」
「あら、唯。最近遅いわね。帰宅部なのに」
母に突っ込まれ、内心かなり焦る。
それに、やはり両親の顔を見ることができない。
まさか、両親もよく知っている“お隣の倫也くん”と、公園で延々とキスの練習をしてました、なんて言えるわけもないだろう。
「あぁ…最近また軽音楽部のサポメンやってるんだ」
そんな嘘をつくしかなかった。
「あんたにドラムなんて与えるべきじゃなかったわね。部活で必要って言うから、仕方なく買ってあげたけど」
唐突に母が言う。
「何で?」
「ずっとピアノを習わせてあげてきたのに、ドラムを始めてからはやめるし、そんなに髪を短くしたり、言動もどんどんガサツになっていく一方じゃない。それに、日本人に金髪は似合わないって何度言ったら判るの?不良みたいで恥ずかしいわ」