くちづけ 〜You look good wearing my future〜
思えば、こんなに長い付き合いなのに、倫也の寝顔をまじまじと見たのは初めてかもしれない。

「倫也、来たよ」

余程眠いのか、なかなか目を覚まさない。

思わず、じっとその寝顔を見つめてしまう。

いつの間に随分と大人っぽくなったけれど、その寝顔はあまりに無防備で…。

こうして見ると、睫毛が長い。

私より長いのではなかろうか。

鼻筋が綺麗で、厚くも薄くもない唇。

この唇、もう既に何度も重ねたことがあるのか…。

私は、少しタラコ唇気味なので、嫌じゃなかったかと気にしてしまう。

何を考えているのやら…。
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