きみの世界
きみの世界と
僕の世界は
どうしてこうも違うんだろう

きみの海は
どうしてそんなに静かなんだろう
どうしてそんなに?
きみの世界は
草の香りがしておだやかで
落ち着いている

僕はどうしたらいいんだろう
生きるのが大変すぎる
大変すぎるんだ
全部やめたいんだ
バイトも、本業も
やめたいんだ

入院したいんだ
でもみんな
僕が入院したら
すごく悲しむんだ

僕の心は骨折してる
折れてるんじゃないんだ
粉々でバラバラなんだ
全部の骨がバラバラなんだ

両親と暮らしてるけど
母が不安定になるから隠してる
お母さんが不安定だから
僕は、僕は。

僕はもう、おかしいんだ

バスで泣きそうになって
泣かないようにボケてみて笑って
また泣きそうになってボケてみて
くりかえしてて
バス降りてから独り言がとまらなくて
他の人にみられてたんだ

もう、ぼくは、おかしいんだよ
隠してるだけなんだ
君も気づいてる

僕は拘束されたいんだ
どこか誰もいない独房にいれられたい
自分から入って
そこなら空笑しても
独り言言っても
だれもみてない、みてるのは
気にしない看護師だけ

もう、無理なんだ
隠すのは。
無理なんだよ

突然泣き出したくなる
突然笑い出したくなる

助けてほしい
助けて、ほしいんだ

でも君のこと頼れない

君が撮った図書館の写真が
僕の世界と違いすぎる
校舎の写真が
おだやかな写真が
僕のカメラと違いすぎる
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