再会したクールな皮膚科ドクターは、元・売れっ娘キャバ嬢をまるごと愛で包み込む
＊　＊　＊

めぐみさんと会ってから1週間後の日曜日。
あれから特に変わった生活はしていない。でも、色々と決断した1週間だった。

そして今日、約4年ぶりに蒼汰さん会うことになっている。

それまでの段取りをしてくれたのはめぐみさん。
蒼汰さんの連絡先を削除してしまった私に代わって、彼とのやり取りをしてくれていた。

お店は夜しか開けられないため、その間は優太くんに蒼斗をお願いしてある。
……帰って来たら、優太くんにも言わないと。


「それじゃあ、行ってきます」

「あんまり遅くならないようにな」


『久しぶりに友達と会いたい』という理由を伝えると、快く承諾してくれた優太くん。
少し心が痛んだけれど、こればかりは仕方がない。


「蒼斗、優太くんの言うことちゃんと聞いてね」

「はい！　ちゃんとききます！」


元気よく返事をしてくれた蒼斗の頭を撫でて、私は家を出た。
アパートから少し離れたところで車に乗っためぐみさんが待っていてくれ、私は助手席に乗り込む。


「待たせてごめん」

「いいよ。上手く誤魔化せた？」

「え……まぁ、多分大丈夫」

「とりあえず、行こうか」


そう言うと、ゆっくりと車を発進させためぐみさん。
しばらくすると『Tiara』という懐かしい看板が目留まる。
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