再会したクールな皮膚科ドクターは、元・売れっ娘キャバ嬢をまるごと愛で包み込む
そんな私を見て「あはは!」と大きな声を出して笑った蒼汰さん。
口を尖らせて拗ねたフリをしていると、私の頭にポンっと蒼汰さんが手を乗せてきた。
突然の頭ポンポンにドキッとしていると、蒼汰さんは白い歯を見せながらニコニコしている。
「変わらないな、莉乃は。たまに抜けてるところがあるのが、莉乃らしい」
多分、高校時代のことを言っているんだろう。
私自身あまり自覚はないのだけれど、クラスメイトにも同じことを言われた覚えがある。
そのときは確か美術の授業中で、写生をしていた。
1番肝心な部分を塗り忘れてしまっていて、笑われたっけ。
部活ではあまりそんな場面を見せた記憶はないけれど、もしかしたらそういう間抜けな瞬間をどこかで見られていたのかも。
「それ、褒めてます?」
「まぁ、一応は」
あまり褒められている感覚ではないんだけどなぁ……。
そんなことを話しているうちに車は区役所の駐車場へと入って行く。
土曜日だからなのか区役所に訪れている人は少なく、入り口近くに車を停車させた蒼汰さん。
いよいよだ。
婚姻届けを提出したら、私たちは完全に夫婦になる。
「莉乃、行くよ」
「は、はい。い……行きます!」
勢いあまって大きな声を発してしまった私を見て、蒼汰さんはクスクス笑っている。
口を尖らせて拗ねたフリをしていると、私の頭にポンっと蒼汰さんが手を乗せてきた。
突然の頭ポンポンにドキッとしていると、蒼汰さんは白い歯を見せながらニコニコしている。
「変わらないな、莉乃は。たまに抜けてるところがあるのが、莉乃らしい」
多分、高校時代のことを言っているんだろう。
私自身あまり自覚はないのだけれど、クラスメイトにも同じことを言われた覚えがある。
そのときは確か美術の授業中で、写生をしていた。
1番肝心な部分を塗り忘れてしまっていて、笑われたっけ。
部活ではあまりそんな場面を見せた記憶はないけれど、もしかしたらそういう間抜けな瞬間をどこかで見られていたのかも。
「それ、褒めてます?」
「まぁ、一応は」
あまり褒められている感覚ではないんだけどなぁ……。
そんなことを話しているうちに車は区役所の駐車場へと入って行く。
土曜日だからなのか区役所に訪れている人は少なく、入り口近くに車を停車させた蒼汰さん。
いよいよだ。
婚姻届けを提出したら、私たちは完全に夫婦になる。
「莉乃、行くよ」
「は、はい。い……行きます!」
勢いあまって大きな声を発してしまった私を見て、蒼汰さんはクスクス笑っている。