山寺兄弟の深すぎる愛
龍虎の狂愛
そして、休日━━━━━━━

「祭理ー、もうそろそろ出ないと予約時間に遅れるよー!」
玄関で、風龍と虎空が待ちくたびれたように待っている。
虎空の呼びかけに、パタパタと駆けてくる祭理。

「はーい!」

「オセーよ!」

「ごめんね!」

「「行くよ!」」
風龍と虎空が、手を差し出す。

「うん…/////」
祭理は、その手を握った。


祭理の美容室に向かっている、三人。
言うまでもないが、風龍と虎空が祭理から離れるわけがない。
なので、祭理は一人で出歩くことがない。

「━━━━ところで、どんな髪型にするの?」
虎空が、髪の毛に触れながら言う。

「内緒!」

「えー、内緒かよ!!
教えろよぉー」
風龍も髪の毛に触れ、くるくるして遊びだす。

「あ!だから、近くのカフェかどっかにいてね!」
「「わかった」」

「え……」

「ん?」
「何?」

「あ、いや…ううん…!」
(いつもなら“わかった”なんて言わないのに……)


『はぁ!?中で待つに決まってんだろ!?』
『そうだよ!
僕達がいない間に、祭理が傷つけられたらどうするの!?』


(━━━━って言って、ずっと椅子に座って待ってるのに。
…………ま、いっか!)


美容室に着き、ドア前で別れる。
「じゃあな、楽しみにしてっから!」
「なんかあったら、連絡してね!」

「うん、わかった」

「あ、終わっても一人でここ出るなよ?」
「僕達が迎えに行くまで、待っててね!」

祭理が頷き、中に入った。
それを見送り、風龍がある人物に電話をする。

「━━━━今、何処?」
『駅前にいます』
「ん。
━━━━クウ、駅前だと」
「ん、わかった」

二人は、駅に向かった。
駅に着くと、駅前に高級車が止まっていた。

「坊っちゃん方、お疲れ様です」

運転席から、スーツの男が出てくる。
風龍と虎空に丁寧に頭を下げ、後部座席のドアを開けた。

「ん」
「ご苦労様」
そう言って二人が乗り込むと、ゆっくり閉めた。

「━━━━で?良いとこあった?」
「えぇ。
◯◯のマンションで、2LDK。
ウォークインクローゼットは三つあり、部屋は広く日当たりも良いです。
駅からも近いですし、セキュリティも万全です。
坊っちゃん方希望の条件に、一番当てはまる物件かと」

「「わかった」」

「あ、それと。
お父様が、お二人に会いたいとおっしゃってます。
ベッドを見に行った後、ご実家にお連れしても?」

「「はぁ?」」
「行かねぇよ!」
「祭理を待たせるし」

「しかし、お会いになって方がいいかと。
お父様のご機嫌は、できる限りとっておいた方が!」
男が、バックミラー越しに鋭い視線で二人を見た。
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