とどまることをしらないで。
…なんて、のほほんと考えてたわたしはお花畑だった。
朝一番。ガラッと教室の扉を開けると……まさかのすぐ目の前にみーちゃんの姿が。
ぎょっとして、思わず後ずさったと同時に、がっちりと肩を掴まれた。
「お、おはよう……みーちゃん?」
「おはよーめる」
ニコニコとなにやらご機嫌な彼女の言葉の最後には“♪”が付きそうな勢い。
困惑するわたしと、ずっと笑顔のみーちゃん。
全くの正反対。
超至近距離にいる彼女はすうっと大きく息を吸って。
「めるちゃん」
「はい」
「ーーーめるちゃんには、今からメイドになってもらいます」
「……はい?」
急に「ちゃん」づけだなあ…と思っていたら、次に降ってきたのは衝撃の言葉。
いそいそとみーちゃんが持ってきたのは……まさかのメイド服。
それも大きなリボンと、たくさんレースのついた、ちゃんとしたもの。
コスプレって言われたら、しっくりくるような、こないような……。