光が消えていってしまう君へ

マジ?

「ゴホッ」


ぼたぼた



え?


「噓でしょ、紫都!!!???」


え、マジ?

なんか紫都が血ぃ吐いて倒れたんだけど!!!!

俺なんかした⁉


「あ、救急車!呼ばなきゃ!」


プルルルル




取り敢えず、救急車呼んだけど、どういうこと?

普通だったら、血を吐いて倒れるなんてことないだろうし。

いくら体が弱くてもそれはないでしょ。


あとでしっかり白状してもらうからね、紫都。

まぁ、なんか最近調子悪そうだったし、なんかあったんだろうね。

それが何であれ白状してもらうけど。

つーか、なんでそんなにいきなり視力落ちてるんだろう。

まさか、目が関係してる?

そうだとしたら、既にかなりヤバい事になってるかも。

理事長は知ってるのだろうか。

あ、学校に報告しなきゃ。


プルルルル


「あ、すいません。紫都が血を吐いて倒れたので、病院に連れていきます。」

『あぁ。というか、血を吐いて倒れたって、大丈夫なのか?』

「いや、大丈夫なわけないですよ。」

「とにかく、紫都は早退で。ついでに俺も付き添います。」

『分かった。』
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