【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。


電話越しに聞こえる焦った桃くんの声。

めちゃくちゃ心配かけちゃってる……!



「約束してるのにごめんね。いま駅にいて、道に迷ってるおばあちゃんを駅まで案内してて……。スマホも電池切れちゃってたみたいで」



起きたことを話したら、桃くんは安心した声に戻ってくれた。

『そうだったのか……。とりあえず連絡とれてよかった。駅なら俺が迎えに行くから待ってて』



……えっ!

桃くんが来てくれるの?


わたしが約束守れなかったのに……。



「ここまで来てもらうのは悪いよ。帰り道だからわたしが公園行くよ!」

『大丈夫! まーやひとりじゃ、今度こそなにかあったら困る。マジで、心配したんだから』



そう……だよね。

待っててくれてた桃くんにとったら、時間の経ちも長く感じたはず。

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