【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。


今日は本当に最高の誕生日だったな……。

家に帰ってみんながプレゼントを運んでくれるのを手伝ってくれていると、玄関で翠くんが声をかけた。



「……なぁ、彩」



浮かれているわたしとは正反対に、翠くんが少し緊張ぎみにわたしを呼んだ。



「うん……?」

「話しておきたいことがあるんだ。ちょっとリビングに来てくれる?」



真剣な表情になる翠くんを見て、わたしまで緊張が移る。


話しておきたいこと……?


どうしたんだろう、そんな深刻そうな顔をして……。



「桃と橙、藍も聞いてほしい」

「なになに?」

「急にどうしたんだよ、すいせー」

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