初恋は苦い思い出。でも出会うべく人と出会いました
「……それは追々説明するけれど、ルシアンのいう通りそれはない」
「そうよね。ジルから好意を持つなんて始めてでなくって? この私にも惚れなかったんだから自信持ってジルに好かれれば良いのよ」

「……確かに。フローリア様のようなステキな方がいるのに……身分違いの、」
「話にならない! どんな想像しているかわからないけれど、絶対にない。ルシアンに殺される」
「フローリアはジルベルトのタイプではない。オフィーリアが良いんだとさ」

 ……そ、そうなんだ。それなら私は絶対にジルベルト様を裏切るようなことはしない!

「あ、婚約の話なんだけど、来月のオフィーリアの誕生日会で発表出来れば良いかなと思っているんだ。二人とも来てくれるかい?」

「「もちろん! 喜んで!!」

 誕生日パーティーのドレスは注文していたのだけど、ジルベルト様がプレゼントしてくれるって話になり、明日デザイナーさんと打ち合わせをする事になっている。

 フローリア様とルシアン様がパーティーに来てくれたら華やかになりそうだわ……たかが伯爵家の娘のパーティーに来てくれるなんて、嬉しいなぁ。

 
 

 
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