敏腕社長との秘密の身ごもり一夜~身を引くはずが、迎えにきた御曹司に赤ちゃんごと溺愛されました~
「首はもう据わっているので、支えなくても大丈夫です。腰は据わっていないので、縦抱きをするときは支えてください」
「何が何やらだ。必死だから、ちょっと待ってくれ」
要さんは赤ん坊と触れ合うこと自体が初めてのようだ。おっかなびっくり大地を腕に抱き、どの姿勢がいいかあれこれバランスを見ている。それからゆっくりと大地の顔を覗き込んだ。
「可愛いな」
大地はあどけない表情で要さんを見上げている。まだ人見知りが始まっていないということもあるけれど、最初からそばにいた人であるかのように馴染んでいる。そして、ふたりの光景があまりに親子そのもので愕然とした。顔立ちがよく似ているし、何より自然だった。
「都子。ありがとう。もう少しこうしていていいか?」
「はい。これからミルクを作りますが、あげてみますか?」
母乳中心だが、保育園に行くことも考えてミルクも飲ませることがある。要さんが驚いた顔でこちらを見た。
「いいのか? うまくできるかわからないぞ」
「お願いできたら、私は助かります」
調乳し、冷ましたミルクの哺乳瓶を持ってくる。要さんはおずおずと大地の唇に哺乳瓶を運んだ。
「少し角度をつけると飲みやすいです」
「こうか」
「何が何やらだ。必死だから、ちょっと待ってくれ」
要さんは赤ん坊と触れ合うこと自体が初めてのようだ。おっかなびっくり大地を腕に抱き、どの姿勢がいいかあれこれバランスを見ている。それからゆっくりと大地の顔を覗き込んだ。
「可愛いな」
大地はあどけない表情で要さんを見上げている。まだ人見知りが始まっていないということもあるけれど、最初からそばにいた人であるかのように馴染んでいる。そして、ふたりの光景があまりに親子そのもので愕然とした。顔立ちがよく似ているし、何より自然だった。
「都子。ありがとう。もう少しこうしていていいか?」
「はい。これからミルクを作りますが、あげてみますか?」
母乳中心だが、保育園に行くことも考えてミルクも飲ませることがある。要さんが驚いた顔でこちらを見た。
「いいのか? うまくできるかわからないぞ」
「お願いできたら、私は助かります」
調乳し、冷ましたミルクの哺乳瓶を持ってくる。要さんはおずおずと大地の唇に哺乳瓶を運んだ。
「少し角度をつけると飲みやすいです」
「こうか」