Good day ! 3【書籍化】
しばらくして、木村先生が呼びかけてきた。
「佐倉さん、一人目産まれますよ!」
えっ!と、恵真と大和が顔を上げた時だった。
「ホギャー、ホギャー…」
大きな産声が手術室に響き渡る。
「う、産まれた!」
「うん!泣いてるね」
「ああ、元気に泣いてる」
二人は手を握り合い、目に涙を浮かべる。
「元気な男の子よ」
男の子!と、二人で顔を見合わせた。
「大和さん、男の子だって!」
「ああ、元気な男の子だ」
すると助産師が、「ほら!パパとママよ」と言って、産まれたての赤ちゃんを見せてくれた。
「わあ!可愛い!」
「ああ、可愛いな。可愛くて元気で…」
声を詰まらせ、大和は言葉が続けられない。
「大和さん…」
恵真も涙が込み上げてきて、それ以上何も言えずに大和の手を握る。
「佐倉さん、二人目よ」
木村先生の言葉に、また二人で顔を上げる。
「ホワー、ホワー…」
今度は柔らかい産声が聞こえてきた。
「おめでとう!二人ともとっても元気ね。お兄ちゃんと妹ちゃんよ」
「妹?!」
「え、女の子?!」
大和と恵真は、また互いに顔を見合わせる。
「はい!今度は女の子の方ね」
助産師がまた赤ちゃんを見せてくれた。
「うわー、可愛い!」
「ああ、良かった。二人とも元気で本当に良かった…」
大和は恵真の手をぎゅっと握りながら、涙を堪える。
「恵真、ありがとう。こんなにも可愛くて大切な命を産んでくれて…。俺、幸せで、胸がいっぱいで…」
大和は声を震わせ、目を潤ませながら、恵真に微笑みかける。
「大和さん…」
恵真の瞳からも涙がこぼれ落ちた。
愛する人との大切な赤ちゃん。
私達二人の一生の宝物。
かけがえのない命の誕生を一緒に迎えられ、同じ感動を分かち合えた。
(忘れない。この瞬間の気持ちを。ずっとずっと)
恵真はもう一度、大和の手をぎゅっと握りしめた。
「佐倉さん、一人目産まれますよ!」
えっ!と、恵真と大和が顔を上げた時だった。
「ホギャー、ホギャー…」
大きな産声が手術室に響き渡る。
「う、産まれた!」
「うん!泣いてるね」
「ああ、元気に泣いてる」
二人は手を握り合い、目に涙を浮かべる。
「元気な男の子よ」
男の子!と、二人で顔を見合わせた。
「大和さん、男の子だって!」
「ああ、元気な男の子だ」
すると助産師が、「ほら!パパとママよ」と言って、産まれたての赤ちゃんを見せてくれた。
「わあ!可愛い!」
「ああ、可愛いな。可愛くて元気で…」
声を詰まらせ、大和は言葉が続けられない。
「大和さん…」
恵真も涙が込み上げてきて、それ以上何も言えずに大和の手を握る。
「佐倉さん、二人目よ」
木村先生の言葉に、また二人で顔を上げる。
「ホワー、ホワー…」
今度は柔らかい産声が聞こえてきた。
「おめでとう!二人ともとっても元気ね。お兄ちゃんと妹ちゃんよ」
「妹?!」
「え、女の子?!」
大和と恵真は、また互いに顔を見合わせる。
「はい!今度は女の子の方ね」
助産師がまた赤ちゃんを見せてくれた。
「うわー、可愛い!」
「ああ、良かった。二人とも元気で本当に良かった…」
大和は恵真の手をぎゅっと握りながら、涙を堪える。
「恵真、ありがとう。こんなにも可愛くて大切な命を産んでくれて…。俺、幸せで、胸がいっぱいで…」
大和は声を震わせ、目を潤ませながら、恵真に微笑みかける。
「大和さん…」
恵真の瞳からも涙がこぼれ落ちた。
愛する人との大切な赤ちゃん。
私達二人の一生の宝物。
かけがえのない命の誕生を一緒に迎えられ、同じ感動を分かち合えた。
(忘れない。この瞬間の気持ちを。ずっとずっと)
恵真はもう一度、大和の手をぎゅっと握りしめた。