Good day ! 3【書籍化】
一向に止む気配のない会話の流れに、大和と恵真は口も挟めず、苦笑いしながら顔を見合わせる。

「あー、ゴホン。あの、そろそろ料理をオーダーしても?」

なんとか隙を見て、大和がやおら手で遮ると、四人はようやく我に返る。

「あら、まあ。そう言えば注文もまだでしたわね」
「ほんと。お茶だけでしゃべり続けてましたね」

四人で笑い合っている。

「あの、では皆さんコース料理でいいですか?」
「ええ、そうしましょう」

食事よりも話を続けたそうな四人に、大和は季節のおすすめコースを人数分オーダーした。

「良かったな、個室にしておいて」
「本当に。もう宴会状態ですね」

コソコソと話す大和と恵真には目もくれず、四人はまたもや話に夢中になっている。
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