夏祭りの約束
「お嬢さん、その先は立ち入り禁止だよ。」
と神社の人であろうおじいさんが声をかけてきた。
「そうなんですか。すみません。知りませんでした。」
と謝った。
「そうかい。ところでお嬢さんはなんでその先に行きたかったんだ?」
「えっと、何年か前、その先の景色がきれいなところで何回か男の子に会っていて、しばらく私が行っていなかったんですけど、もう一度会って話したいなと思って。」
と素直に話した。すると
「なら、入っても大丈夫だよ。ただし、あぶないから気をつけるんだよ。」
と笑顔で言ってくれた。
「いいんですか!?ありがとうございます!」
「そういえば、何年か前男の子が同じようなことを言っていた気がするなあ。
ここにいれば探している女の子に会えるんじゃないかって。」
とおじいさんが話した。
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