怪盗ベルにおまかせ!
詰め寄られ、歯を食いしばる光井くん。


「べつに、調子にのってなんか――」

「なんだよ?年上の先輩に口ごたえするのか?」


腕をおさえられ無抵抗の光井くんは、悔しそうに顔を背ける。

その反応を見て、おもしろがる3人組。


「それにお前、学校にカメラなんて持ってくるほうが悪いんだからなっ」


そう言って、リーダー格の男の子が一眼レフカメラを高々と上げる。


「…やめろ!!汚い手で触るなっ!」

「なんだと!?」


キッと光井くんをにらみつける。


「…フッ。でもまぁ、いつものムカツクすかした顔が、マジになっててウケる」

「悔しかったら、パパかママに泣きついてみろよ〜」

「それか、センセイに言いつけてみるかっ?」


わざと光井くんをあおり、おもしろがってその顔をのぞき込む3人組。


…どうしよう!
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