怪盗ベルにおまかせ!
「…そんなっ、わたしなんて…」


がんばって直したのは、悠だしね。


「いつかはこいつで、ベルの正体を撮ってやるから。それまでの間、絶対にだれにも正体に気づかれるなよ」

「もちろん!」

「約束だからな。正体をあばくのは、俺だっ」

「フフッ。楽しみにしてる」


わたしと光井くんは、小指を絡めて約束した。

それは、大きな満月が照らす静かな夜の出来事だった。
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