怪盗ベルにおまかせ!
そうつぶやきながら校舎の角から現れたのは、…なんと光井くんだった!


しかも、手には撮影用の小型カメラが握られている。


光井くんはキョロキョロしながら歩き回り、ふと眠って縛られた状態になっている宝石泥棒の2人を見つける。


「…あっ、いた!」


カメラを向けて駆け寄る光井くん。

そして、2人の顔をのぞき込む。


「…なんだ?眠ってるのか?それに…縛られてる。…一体だれが」


光井くんはあごに手をあてて考え込みながら、辺りを見回す。


まさか、光井くんがくるだなんて思ってもみなかった。

早く戻らないといけないのに、光井くんがここにいたら動けない。


そのとき、わたしの目の前を上からなにかが降ってくる。

ふと焦点を合わせると、それは…糸をたらして下りてきたケムシだった!
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