君に恋した、忘れられない夏
私にとっての昴も、太陽と同じだから。昴がこの世界にいたことを忘れてしまったら、きっと私は生きていけない。


昴がいたから今の私がいる。



だからとことん昴を好きでい続けるよ。




「…あれ、先客だ」




涙を拭って流星群を見上げたタイミングで、私の勤める高校の制服を着た男の子が階段を上ってきた。




「こんばんわ。ここ、すごくよく流星群が見えるんですね。俺つい最近この町引っ越してきて、ここらへん探索してたんですけど、たまたまここ見つけて。なんだか懐かしいなって…この町来たことないのに変ですよね」




目を細めて笑う男の子に、思わず立ち上がっていた。


…もしかして。




「あなた…名前は?」


「名前?日城澄晴(ひしろすばる)




–––––「生まれ変わったら、きっとまたここに来るから。だから、それまで待っててくれる?」




昴。あの約束、本当に守ってくれたんだね。



あの日と同じ流星群の下、変わらない笑顔で笑う君に私も目一杯の笑顔で返した。
< 36 / 36 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

百年前と百年後を生きる君へ
杏柚/著

総文字数/3,820

恋愛(純愛)9ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
時代が違っても、変わらない恋の形がここにある。 百年の時を越えて明かされる、切ない一つの恋物語。 そして百年後の自由な今を生きる、僕たちのたった一つの恋物語–––。
悪女の私がヒロインみたいに溺愛されてます!
杏柚/著

総文字数/25,667

恋愛(学園)52ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
転生したのはヒロイン…ではなくて、まさかの悪役の方。 物語にはヒロインを輝かせるために悪役はつきもの。 傲慢で、自分勝手で、みんなから嫌われていて、 そして、誰よりも孤独な悪女。 それが、私–––。 ◆ ◇ ◆ 物語の悪女 宝槻 乃愛(Houtsuki Noa) 「気安く私に話しかけないでくれる?」 誰よりも傲慢で、わがままで、人を傷つけることをなんとも思わない。 「…私のことも見てよ」 だけど本当は、誰よりも孤独で誰かのヒロインになりたかっただけの女の子。 そんな悪女に、私が転生しちゃった…? ◆ ◇ ◆ 「一生俺が守る」 「他の男なんて見てんなよ」 「誰よりもおまえを想ってる」 「僕だけにしてよ」 悪女の私がこんなに溺愛されてもいいんですか–––!?
君がくれた涙は、さよならのために
杏柚/著

総文字数/5,892

恋愛(純愛)13ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
–––この夜が終わるまでは、まだ君といられる。 ◇ ◆ ◇ ある過去から泣けなくなってしまった少女 瀬川 凛々花(Segawa Ririka) × 寂しい孤独から笑わなくなってしまった少年 氷川 蓮(Hikawa Ren) ◇ ◆ ◇ 二人が出会ったのは、偶然で必然だった。 「…俺に構うんじゃねぇよ」 「ほっておけないよ」 二人の距離は少しずつ、欠けていた月が満ちていくように少しずつ近づいていた。 彼となら、お互いの傷に寄り添え合えると、そう思っていたのに…。 「俺はもうここにいられない」 私の世界から突然、君はいなくなってしまった。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop