小児科医は癒やしの司書に愛を囁く
「……やっぱりね。そうじゃないかと思ったよ。お互い利用価値があるからな」
「そ、そんなわけないです。だって同棲しているんですよ」
「……君って案外そういうタイプだったんだ?」
「どういう意味ですか?」
「いや、少し驚いたよ。平気で男と同棲するなんてさ。それも付き合って間もない男と……」
檜山先生の攻撃的なもの言いに怖くなって怯んだときだった。
「檜山、いい加減にしろ。いくらお前でも許さんぞ。彼女が大変だったの知っていてそんな言い方ないだろ?」
後ろから弘樹先生が走ってきた。そして、私の腕を引っ張って、自分の背の後ろに隠した。
「先生……」
「原田、お前……自分の縁談を断るのに彼女を利用してるんだろ?」
「檜山、俺の気持ちを知ってるだろ。俺もお前の気持ちは知っている。告白してもいないお前に言われたくないな」
「それとこれとは別だろ。彼女はお前のこと……」