小児科医は癒やしの司書に愛を囁く
元々、宝田院長と住田院長は知人だったそうだ。
小児科専門医としてお互い情報の交換をしていたそうで、最初の勤務先に住田病院を選ばなかった弘樹先生をお父さんが宝田先生にお願いしたということだった。
つまり、宝田院長は弘樹先生のお父さんのために弘樹先生の仕事を調整してあげたのだ。しわ寄せがいった檜山先生や絵美先生は今頃忙しくしているだろう。お気の毒だ。
そして、とうとう明日、住田病院へお試しで病院訪問することが決まった。
そのことについて住田病院側と話をしていたのは館長。
私は担当者として明日行くのだ。お父様と初めて直接お会いすることになる。先生にそのことを話していない。どうしようかと悩んでいた。
言うとしたら今日しかない。今日は休日だったのでふたりで買い物に行って外で食事をしてきた。
お風呂からあがり、私はホットワインを飲みながらのんびりしていた。
「珍しいな美鈴。寝酒か?俺ももらおう」
そう言うので、先生にも同じものを作った。