小児科医は癒やしの司書に愛を囁く
「ああ、一度挨拶に館長と一緒に来たな。あまり印象深い感じの子ではなかったが……」
「そうですね。化粧などもあまりしていませんし、大人しい印象かもしれません。司書ですので……」
「そうか。それにしても急だな。彼女に告白したのか?」
「実は、同棲することにしたのは彼女を守るためです」
「守る?」
「小児科に入院中の柊隆君の父親が彼女に言い寄って一ヶ月近く経っていて、最近は病院の帰り際やアパートにまで現れるようになっています」
「何だと?柊さんに奥さんはいないのか?」
「はい。離婚していて実家の和菓子屋にご両親である隆君の祖父母と一緒に暮らしているようです。隆君のことも祖父母がみてくれていたようでした。ただ、最近は彼女が来る水曜日に休みを取って必ず彼女がいる時間に来ます」
「……それは、困ったな。それで、君は急いで告白したのか」
「まあ、そうですね。柊さんではないですがライバルもいましたので、いずれ告白しようと思っていました」