小児科医は癒やしの司書に愛を囁く

 「ふーん」

 「……柊さんに君と彼女が付き合っていることを言ったのか?」

 「言いましたけど、信用してません。まあ、ここ二週間近く彼女のアパートをうろうろして俺を見かけていなかったからでしょうね」

 「柊さんに話をした方がいいだろう。彼女もうちへしばらく来ない方がいいんじゃないか」

 「そうですね。彼女は来週引き継ぎに来て、翌週から別の人にしばらく代わる予定です」

 「図書館長には読み聞かせの手続きを任せて大変世話になっている。こちらにきている人に何かあったら申し訳が立たない。しかも患者の親とは……患者は子供だし、追い払うことも出来ないしな」

 「院長。今日夕方柊さんが来たら、一緒に会って頂くことは可能ですか?」

 「何時頃だ?」

 「隆君が言うには夕方だろうと言うんです。時間はわかりませんが……」

 「約束はできないが、連絡してくれ。できるだけ同席しよう」
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