君と夢に跳ぶ恋

友達

・・・どうしよう。

今私は星崎さんと2人きり。

先生から、2人で文化祭のチラシを印刷してこいとお達しを受けたからだ。

「えっとその・・・。」

何か言った方がいいよね。

「日下部さん、この前のことなんだけど・・・。」

「じ、実は、掃除の時に佐藤さんと話してるの聞いちゃって・・・。」

「そっか、そうだったんだ。乃愛はああ言ってたけど、私は本当に日下部さんと仲良くなりたいって思ってるよ。
乃愛は幼馴染で、ちょっと寂しがり屋だから、日下部さんに私を取られちゃうと思って言っただけだと思う。」

「じゃ、じゃあ、別に私が可哀想で話しかけてくれてたわけじゃないの?」

「もちろん!私、日下部さんと仲良くなりたい。」

「わ、私も。本当はいつも話かけてくれて嬉しかった。」

そう言うと、星崎さんは、にっこりと笑って。

「嬉しい!日下部さん、いえ、茉璃亜ちゃん、私と友達になってください!」

「うん!えっと、み、瑞稀ちゃん?でいいかな?」

「もちろん!」

人生で2人目の、大切な友達が出来ました。

早くジョーに話したいな。
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