極悪人の抱き枕になりました。
☆☆☆
伊吹が帰ってきたのは夜中の1時を回ろうとしたところだった。
ソファでうとうとしていた夏波は物音で目を覚ました。
「起こしたか、悪いな」
「ううん、大丈夫」
上半身をソファの上に起こして欠伸を噛み殺す。
「ご飯は?」
ついそんな質問をしてしまうのは、やはり夏波の性格のせいだ。
「今日は食べてきた。お前、どうしてソファで寝てるんだ?」
「え、それは……」
そこまで言って口ごもる。
自分がここに来た理由を考えれば、自分から寝室へ行くのはまずいと思ったからだ。
でもそれを口に出してしまえば今日こそ伊吹が手を出してくるかもしれない。
なにも言えずに黙り込んでしまった夏波に伊吹が「まぁ、好きにしろ」と、大あくびをした。
簡単にシャワーを浴びた伊吹が寝室のドアを開けると、サンダルウッド香りがかすかに香。
「なにか匂いがするな」
伊吹が帰ってきたのは夜中の1時を回ろうとしたところだった。
ソファでうとうとしていた夏波は物音で目を覚ました。
「起こしたか、悪いな」
「ううん、大丈夫」
上半身をソファの上に起こして欠伸を噛み殺す。
「ご飯は?」
ついそんな質問をしてしまうのは、やはり夏波の性格のせいだ。
「今日は食べてきた。お前、どうしてソファで寝てるんだ?」
「え、それは……」
そこまで言って口ごもる。
自分がここに来た理由を考えれば、自分から寝室へ行くのはまずいと思ったからだ。
でもそれを口に出してしまえば今日こそ伊吹が手を出してくるかもしれない。
なにも言えずに黙り込んでしまった夏波に伊吹が「まぁ、好きにしろ」と、大あくびをした。
簡単にシャワーを浴びた伊吹が寝室のドアを開けると、サンダルウッド香りがかすかに香。
「なにか匂いがするな」