没落寸前の伯爵令嬢ですが王太子を助けてから雲行きがあやしくなってきました


ここが…母の書斎だわ。

母が死んでから一度も触ってはいない。
必要な書類は全部フィリシティの部屋に移した。
鍵をかけて誰も入らないようにしていた。
入ったのは『コルタナの涙』を売るために入った時だけ。

フィリシティは母の書斎の中で特に触っていなかった本棚のとある引き出しを開けてみた。

ずっと母が大切な書類を入れていた場所だ。

何か重要なものはここにしまっているはず。

そっと開けてみると、そこには日記がしまってあった。

何年ぶんもの…日記。

年号を見ると、母が独身の頃からのものだ。

それはずっと…母が死ぬ直前まで続いていた。

意を決したフィリシティは一番古いものから順に読みすすめていったのだった。
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