没落寸前の伯爵令嬢ですが王太子を助けてから雲行きがあやしくなってきました
「けれど、『コルタナの涙』の力はすごいものですね。いや…ほんとうに、自分の身体も元気になってるのがわかりますよ。殿下。庭で一勝負どうです?」

「ほう。そうきたか」

レオンも久々にとても高揚している。

「手合わせするか」

「望むところです」

2人は脇にあった剣を持つと、執務室の前にある小さな庭で手合わせを行った。

2人は子どもに戻ったみたいにそれからしばらくのあいだはしゃぎこんでいたのだった。
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