夏目くん、一緒にカーテンを開けてくれませんか?
すると、夏目くんが私の手を急に握る。

「!?夏目くん!?」

「ねぇ、由葉。文化祭の日、ここに来てもいい?」

「え、うん。いいけど」


「一応言っておくけど、千歌さんと俺の大好き、ちょっと意味が違うから」


「っ!?」


「実はさ。初めて俺が保健室に来た時、仮病だったんだよね」

「は!?ずっとベッドで寝てたんじゃ・・・」

「うーん、由葉が保健室にいるの分かってたんだけど、中々話しかける勇気が出なくて」

「どういうこと!?」



「ずっと前から、由葉が好きってこと」



夏目くんが私と目を合わせて、微笑む。
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