夏目くん、一緒にカーテンを開けてくれませんか?
「あー・・・じゃあ、閉めて下さい」

夏目くんがそう言った声を聞いて、私は乱れた呼吸を深呼吸で正す。

眠たいわけじゃないが、誰かいる間はカーテンを閉めたベッドの中で静かに過ごす。

生徒が誰もいなくなるまで。

それが私の毎日の保健室での日課だった。
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