ハイドアンドシーク
「手、握らせてやってもいいけど」
「なんで上から目線」
「…で、どうなわけ」
「…手汗、やばくてもいいなら」
「んなこと気にしねーわ」
「じゃあ……はい」
「……ふ、手汗やば」
「ほら、ほーらね。絶対もう離しませんから」
「わーってるよ。カウントダウンいる?」
「い、らない。……、」
「…手、もっと強く握れば」
「痛くない?」
「他人の心配してんなよ。いくぞ」
「ん、……いいよ、いつでも、きて」
────バチン