王子がお家に住み着いた!
その痛いくらいの胸への愛撫で麻痺したのか、それとも痛いくらい求められているという実感が欲しいのか···自然と腰が揺れるのを止められない。

「ふふ、腰が揺れてる。ね、私も動いていい?」

吐息を先端に吹きかけるように上目遣いで囁いたそのルビーの瞳が熱く射貫く。
促されるままこくりと私は頷いてーー···

「きゃぁん!あっ、あっ、あんっ」

下からズンと突き上げられる度にぱちゅんと水音を響かせた。
その音が耳に届く度に私の中の羞恥が煽られて···

「エメ、エメっ、忘れないで、君を抱くのは私だけだよっ」
「あ、ひゃぁん!る、ルイス、だけ、だからぁっ」

肌がぶつかる音が反響し、ルイスの言葉に胸が震える。

幾度となく突き上げられ、パチパチと星が何度も弾けた。
一体どれくらい突き上げられていたのだろうか、ルイスがぎゅっと体を抱き締めてきて。

「も、イくよ、エメ、全部受け止めて?」
「ください、ルイス···っ」

一気にナカを熱いものが広がり、きゅんと下腹部が締まる。
その感触を確かめるように、私のナカの最奥を誘うようにグリグリ押し付けていたルイスはゆっくりと抜いた。

ハジメテのその行為にぐったりと力が抜け、思わずルイスに覆い被さると慈しむようにベッドに寝かされ優しく啄むようなキスが何度も降ってきた。

それがなんだかとても幸せでーー····

「だいすきです、ルイス···」
ふふ、と思わず溢れたその言葉に一瞬顔を赤くしたルイスは、すぐに満面の笑顔を返してくれて。


「今のはエメが悪すぎる」


ふふふ、と笑ったルイスの笑顔にザッと青ざめた。

“ま、まさか···”

再び嫌な予感に襲われたがもう後の祭り。
ゴリ、と擦られたのはもちろん勃って主張しているルイスのーーー·····


「む、無理です、休まなきゃ、休まなきゃもう私····っ」
「大丈夫、今度は私が上で動くから安心して?」


なんて、全然安心出来ない一言を残し、ぱちゅんと再び奥まで一気に貫かれたのだった。
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