「きみを愛することはないし、きみから愛されようとは思わない」と宣言した旦那様と宣言された私の結末~それでしたら旦那様、あなたはあなたが真に愛する人とお幸せに~
「そのカフェは、レモネードが美味しいのです」
「それは楽しみだ」

 今日は大丈夫。

 ジョフロワと二人きりではない。エルキュールがいる。

 だから、このまえのときのようなうしろめたい気持ちにはならない。

「では、行きましょう」

 心の中でひとつ頷くと、彼らと歩き始めた。
< 190 / 294 >

この作品をシェア

pagetop